学術集会での市民公開講座

第9回アジア臨床腫瘍学会 学術集会(9thACOS)は2010年8月25日、26日、27日の3日間岐阜市にて開催されました。

ACOSは1991年に日本で第1回が開催されて以降、隔年ごとにアジア各国の主要都市をまわり、第9回にして20年ぶりに再び日本で開催されることとなり、アジア各国や欧米からがん治療の専門家らが約1500人集まりました。

20年目の節目となったACOSでは、初めての試みとして、国際学会では異例となる市民公開講座の市民参加型セッションが行われました。

26日に会場の岐阜市グランドホテル孔雀の間で行われた市民公開講座の市民参加型セッションでは、9thACOSの「アジアから世界に向けて情報発信を!」というメインテーマに沿って2つのワークショップが行われ、多くの市民が参加しました。

「日本と韓国における”チームオンコロジー”の現況と展望」と題した一つ目のワークショップでは、米国MDアンダーソンセンターにおけるチームオンコロジー(がんの医療チーム)の現況や我が国におけるがん集学的治療の現況と展望について発表が行われました。また、日本と韓国のチームオンコロジーにおける看護師や薬剤師の役割として、韓国の場合、日本の場合とそれぞれ発表と意見の交換がなされました。

次に、「がん治療における看護師、薬剤師の専門教育に関する現況と問題点」と題したワークショップでは、
文部科学省より、がんプロフェッショナル養成プランの紹介、厚生労働省からは、がん対策基本法の成果が発表されました。

また、がん専門看護師養成プランについて、日本と韓国での現況や中国での試み等が紹介されました。

これらの市民公開講座は約4時間半にわたって行われ、約150人もの市民のみなさまに参加していただけました。

国際学会での市民公開講座は異例でしたが、同時通訳用のトランシーバーを利用することによって市民参加型のセッションが可能になりました。

「患者中心の医療」を目指して市民に学会を開放した取り組みとして、この模様はTBSのニュース番組「朝ズバッ!」にも取り上げられました。