20年ぶりに日本で開催された第9回アジア臨床腫瘍学会 学術集会

20年ぶりに第9回アジア臨床腫瘍学会 学術集会が日本で開催されていることが話題を呼んでいます。すべての癌治療に関わる臨床家にとって、20年ぶりの臨床腫瘍学会の日本開催は大きなステップアップとなるでしょう。「医師にとって、グローバル化は関係ない」という意見を持つ人もいるかもしれませんが、現在、ガンなどの薬物開発は国際化がめざましい現状にあります。

日本で開催されるということで多くの臨床家が参加しやすい環境が整っているといえるでしょう。また、韓国・台湾・中国などのアジア諸国の臨床家も日本を訪れることになります。20年ぶりということもあり、アジア諸国の臨床家は腫瘍に関わる新たな見地を得ようと、活発な議論を交わしたとのことです。

あらゆるアジア諸国の臨床家とインターナショナルセッションを交わすことも、実に20年ぶりの試みです。臨床家としてマンネリ化に悩んでいた人もアジア各国の演題を目にすることによって、明日からの臨床にすぐに活かせたという声も届いています。

主な演題は、現在の抗がん剤の開発に関わる個別化と分子標的治療に集中したとのこと。アジア全域だけではなく、世界中で抗がん剤の毒性を軽減する試みが行われています。アジア臨床腫瘍学会では、このような流れが自国だけのものでないことが認識されたはずです。

新たな治療薬の開発のためには、グローバルな視点が欠かすことができません。臨床家が海外の最新研究をアップデートすることは、いわゆる「井の中の蛙大海を知らず」と状況を防ぐことに直結します。現在、実際に現場に出ている人だkではなく、数年後の未来の臨床現場を支える学生達にとっても、大局からものを考えられる機会を得たことでしょう。

なにより日進月歩と言われる腫瘍臨床現場において、この学術集会はいつも学会参加と一味違う時間になったのではないでしょうか。

医療現場に押し寄せる国際化の波に乗り遅れないように心掛けることは、臨床家としての重要なアップデートの1つです。20年ぶりの好機に参加しなかった臨床家達にも、大きな反響を呼んだことでしょう。