学術集会のまとめ

第9回アジア臨床腫瘍学会 学術集会は、20117月21日から3日間、横浜にて開催され、皆様のお陰を持ちまして盛会で無事に終了することができました。

2011年3月に東日本大震災があり、放射線のことなどもあり、海外からの招待者に来て頂けるかどうか懸念しておりましたが、36名全員に来日頂けたことは誠に感慨深いことでした。

本学会は、例年は3月に開催されていましたが、6月に開催されるASCOで我が国からの発表演題をさらにまとめて積極的に取り組もうという目的で、2011年は7月の開催に変更させて頂きました。
これは本当に幸運でした。3月開催なら、間違いなく震災のために中止にせざる負えなかったでしょう。

今回の学会での収穫や成果をまとめますと、ASCO、ESMOとのジョイントシンポジウムに加えて、胃癌をはじめとした臓器別に11のインターナショナルセッションで最新データに基づいたディスカッションを行ったことです。大変白熱した討論となりました。

また、大腸がんのTAS102の試験結果に、ESMO会長であられるDr.Kerrから賛辞を頂きました。今回から、薬剤師、CRCのセッションを新設しましたが、大変盛況だったことや患者会との交流も好評であったことなどがあげられます。

震災後で参加者を懸念しておりましたが、前年より約500名増で、演題も前年の約50%増で、胃癌をはじめ様々なテーマで前年より1007題も増えていました。一般演題も世界レベルに近づきつつあることを確信しております。会長シンポジウムでは、新薬開発や適応拡大製販後試験、均てん化、教育の5つテーマをお話し頂きました。

また、東北大学の石岡教授より緊急特別講演として、震災時の医療活動について体験をまとめてお話して頂き、大変感動的なお話を拝聴することができました。

本学会は、2003年にわが国では遅れているがん薬物療法専門医の育成や腫瘍内科の確立を目的にスタートしました。当時約600名だった会員も8000人を超え、がん薬物療法専門医も600名に達しました。

今までは世界の後ろからついて行く形だった我が国ですが、今後は我が国から世界へ発信し、日本が世界をまとめていく時代となるでしょう。