学術集会での教育セミナー

第9回アジア臨床腫瘍学会 学術集会が開催されたのは、2010年8月(岐阜)のことでした。

第9回アジア臨床腫瘍学会 学術集会での教育セミナーが開催された目的は、アジアの臨床腫瘍学の発展を目指すことにあります。アジアといっても、この分野では、主要先進国の中にありながら日本国内における医療も、現状は遅れが指摘されることもあります。

特に「腫瘍内科学」の確立を目指し、そして薬物療法専門医の育成を目指す必要に迫られているという側面も、日本の医療関係者にとっては正直あります。

第9回アジア臨床腫瘍学会 学術集会での教育セミナーでは、John Gamela氏と前谷 俊三氏が学術講演を行いました。

John Gamela、前谷 俊三両氏が教育セミナーで講演した内容は、”Parametric Survival Analysis and Adjuvant Chemotherapy for Breast Cancer”というタイトルで発表されましたが、これはつまり「乳がん手術後の生存時間解析におけるパラメトリック推測と補助医療」という内容になります。

前谷 俊三氏は、長年にわたりがん医療にたずさわってきた医学博士で、現在は「天理よろづ相談病院」の顧問を務めています。

John Gamela氏と共同であったとはいえ、日本におけるがん医療の先駆者的な存在が、アジア臨床腫瘍学会の教育セミナーで学術講演を行うということ自体、日本がアジアの先頭に立ってこの医療分野をリードしていくという意図は、十分感じられるものだったのではないでしょうか。

実際、日本人の、特に女性にとって乳がんは最も恐ろしい病気のひとつであることは間違いありません。もちろん乳がんに限らず、これから過去に類をみない高齢化社会においてはあらゆる種類の腫瘍との対峙が不可避です。

そういう現状を踏まえ、日本が他のアジア諸国に先んじて、この医療領域をリードしていくことこそ、非常に重要な意味を持つことになるはずです。